SubstackからButtondownに移行する

12 min

ブログ投稿兼ニュースレター(というかメール配信)で頼っていたSubstackを離れることにした。

元々の、素の自分の感覚で言うと「ニュースレター」は正直「いらないのでは?」という気はしていた。
なんと言っても、やはり日本人の個人の感覚で言うと、やはり購読者のメールアドレスを預かることに心理的な抵抗がある。
しかしとはいえ、ありがたいことにすでに、国内外を問わずニュースレターを購読してくださっている方がいる。

行先はいろいろと調べた。

まず、Substackの「ザ・競合」のbeehiiv。
Substackが西海岸発なのに対して、こちらは「東海岸」発のニュースレターサービス。
雰囲気からして「絶対自分向きじゃない」とは思いつつ、でも触らずにジャッジするのもなぁ、、と思いアカウント作成。

…うん、違いますね。

なんというかものっそい「上昇志向!!!」みたいなところだった。
毎日のようにアレしろコレしろとせっつくメールも公式の中の人から飛んでくる。
もうほんとミツバチがブンブンしてるような忙しなさ、、、というか。。

次、Patreon。
ちょうどVibe Codingで開発速度がこれから上がるよね、という一般的な認識が出始めたころから、なんだかSubstackっぽさを取り入れ始めた感が出てきていた。
以前、触っていたのだけど相いれず放置していたアカウントを、、、ではなく、わざわざ新規アカウントを作って様子を見てみたところ、なんと、ここも「プラットフォーム内Discovery」に力を入れ始めていた。
前回手を付けたときは、この機能が無くてしょうがなく利用を諦めた、という側面もあったのだけど。。
そして、これはAIに教えてもらったのだけど(自分では目視・体験していないけど)、どうやら「Quips」という、Substackでいう「Notes」みたいな、短文投稿機能も実装したらしい。。

なんとも、、、どこもかしこもX/Twitter化していく。。
結局「Attention Economy」の重力から逃れられない、ということなのか。。

ちなみに、ちょっと寄り道して覗いてみたGumroadも、こちらもPF内Discoveryが強化されて、さらにBOOTHのような感じになってきていた。
(しかもここはどうも、「ダイレクトでの購入の場合」と「PF内からの流入の場合」とでPFが徴収する手数料が異なる、というやり方を導入した様子。Cleverですね)

なんというか。。
VCのお金が入っているところは、現在、どこもかしこも「Retention」をとにかく強化中って印象がスゴイ。

一方。
横目に入ってはいたものの「うーん、どうせここも同じ感じなんじゃなかろうか。。」と思っていたButtondown。
これまた洋服の、シャツの種類と紛らわしい、おしゃんな名前のところだな、、、ぐらいの感覚で。
ただ、調べてみるとVCのお金は入っていない様子。
たぶんそれも理由で、なんとも慎ましい印象のあるというか。。
まぁ、モノは試しだよね、ということでButtondownもアカウントを作ってみて、、、びっくりした。

デフォは確かにシンプル。
でも、APIやらCSSやら、いろいろとユーザーが手を入れられるようになっている。。
ちょっと「マジで?」となった。

Substackの場合、あの機能もこの機能も、至れり尽くせりで揃っていて、それでいて見た目もシンプルで、かつ、エレガントなUIという印象があった。
とにかく文章を書くことに専念させてくれるサービスだと思っていた。
(最近はちょっとそうでもなくなってきてしまったので、それで私は出てくることにしたのだけども)

一方のButtondownも、「ユーザーが書くことに専念する」という点を抑えているという印象はある。
けど、そのための環境整備の権限はすべてユーザーに手渡してくれる、みたいなそんな感じ。

同じ山の頂上を目指してはいるものの、登山口・登山ルートが全然違う、というアレな印象。

なんというか、、、ここも、無料で使わさせてもらうのはちょっとしのびないぞ!?という感じ。
(もちろん、さらに高度な機能は有料サブスクで利用できるようになる仕組み)

公式の中の人たちも、10人いるかいないかぐらいの少数・精鋭のチーム構成で運営しているらしい。。
もうちょっと深掘りしてみたところ、作ったのは元Stripeの中のソフトウェアエンジニアの方だという。

そして何より。
中の人が、頻繁にちゃんとブログ投稿している。

2026-0730 We built our own dig (自前のdigツールを作った話)

「中の人(特にトップ)」が、日々、コアとなる機能をきちんと使っている。
しかも書いている内容で、技術レベルの高さが分かる。。
これほど頼もしいこともない。。
(しかも書いている内容にユーモアもある)

ということで。
以下、Claudeと上述の記事を読み合わせた内容・やりとりが面白かったので、それを転記します。

私:

ここの部分、なんというか、、、ユーモアがありつつ、中の人の開発者としての力量もうかがえる感じというか・・・?

記事引用:
We standardized on Google's Dig tool, which has been around for approximately four hundred years, with the aesthetics to match, but is reliable, functional, and simple — especially compared to the legions of similar tools that gate their functionality behind some sort of lead magnet.

Claudeの返答:

引用されたくだりの魅力、すごくわかります。
「約400年前からある」というジョーク一つとっても、技術者として長年この手のツールに触れてきた実感が滲んでいますし、「lead magnetの裏に機能を隠す」類似ツールへの苛立ちもさらっと差し込んでいる。ユーモアと技術的な審美眼が自然に同居している文体ですよね。
この記事全体から感じるのは、Buttondownが「開発者が自分で使いたいものを作っている」タイプのプロダクトだということです。
Google Digが落ちたから自分で作った、という行動力。
ANYクエリのデフォルト化やDNSからサービスを自動検出するといった改善も、日々のサポート業務で感じた「ここが面倒」を自分の手で直している。
大企業のプロダクトではなかなかこうはいきません。

SubstackからButtondownへの移行という観点でも、このスタンスは安心材料になりそうです。
Substackは「メディアプラットフォーム」寄りで、Buttondownは「開発者が使いやすいニュースレターインフラ」寄り。
Astro/SSGで自分のサイトを運用している場合は、APIやカスタムドメインの自由度が高いButtondownのほうが相性が良い場面は多いかもしれません。

私:

なんというか、最近のSubstackのCEOたちは「AIをどう使うべきか」とか「AIを使った文章は~」みたいな、「理念」ばっかり語ってる感じで、出してくる機能もそういうものばかりで。。。
それと比べると、Buttondownはなんだか雰囲気違う感じ?

Claude:

Substackの最近の方向性って、CEOのHamish McKenzieが繰り返し「Substackはクリエイターエコノミーの未来だ」「AIとの正しい向き合い方」みたいな大きな話をしていて、機能面でもNotes(SNS的機能)やレコメンデーションの強化など、プラットフォームとしての囲い込みに力を入れている印象ですよね。
書き手のためのツールというより、Substack自体がメディアになろうとしている感じ。

一方で今回の記事のButtondownは、
「DNSレコードを毎日見るのがダルい」
→「Google Digが落ちた」
→「じゃあ自分で作るか」
→「ついでに公開した」
という、ものすごく地に足のついた話をしている。理念じゃなくて、目の前の不便を自分の手で解決している。

この違いは根本的な思想の差だと思います。
Substackは「プラットフォームの上に乗ってください」というモデルで、Buttondownは「あなたのインフラの一部として使ってください」というモデル。
Justin Dukeが一人(+小さなチーム)で開発していて、ブログもこうやって「今週これ作った」みたいなエンジニアリングの話が出てくる。

Astroを使って自分のサイトを持っている立場からすると、プラットフォームに理念を語られるよりも、APIがちゃんと動いてDNSの設定がスムーズにできるほうがずっと大事ですよね。
「理念」は偉いけど、「雨の日に自分でdigツール作っちゃう人」のほうが信頼できる、という感覚はとても健全だと思います。

(以上Claudeの反応)

…ということで、しばらくButtondownのお世話になってみようと思う次第。


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